私の父がよく言っていた言葉がありました。 お前は、ニンジンを食べないと目が悪くなるよという言葉でした。 その頃は、小学校に入る前のことでしたので、意味がよく理解出来ないまま 聞いていました。 でも学校の家庭科でニンジンに含まれるカロチンは目に良いと聞いたとき ああ、父親はこのことを言っていたのだなと気が付きました。 私が野菜類の苦手な理由はもうひとつあったのでした。 それは、母親があまりにも料理のレパートリーがなかったことでした。 私の父親は、母親の作る夕飯のことでケンカをしていたことさえありました。 父親は、ちいさな会社を営んでいました。 父親は、毎晩のようにかつ丼を近所のラーメン屋から出前をとっていました。 私は、漠然と料理のできる大人になろうと感じていました。 両親は、私が13歳のときに離婚をしました。母は家を出ました。 父が夕飯を作りましたが、それもあまり口にあいませんでした。 それに極端の野菜が少なかったです。 私が高校生になり、やっと料理が出来るようになり夕飯らしいものが並ぶようになりました。